感覚の発達を育む「木のおもちゃ」の魅力
「木のおもちゃ」の魅力
こんにちは。今日は、わが家でプラスチックのおもちゃを木製に切り替えてみて実感したことを、同じ子育て中のみなさんと共有したいと思います。正直、最初は「ちょっと試してみよう」くらいの気持ちだったのですが、想像以上に子どもの成長に良い変化がありました。木のおもちゃは見た目が可愛いだけではなく、感覚(五感)の発達をしっかり支えてくれる存在でした。
感覚の発達ってなに?
赤ちゃんは生まれたときから、触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚といった五感で世界を知っていきます。成長の過程で、これらの感覚を統合して「感じたことを理解し、行動につなげる力」を少しずつ身につけます。
たとえば——
- ふわふわ毛布の手ざわり
- 外から聞こえる鳥のさえずり
- キッチンに広がる焼き菓子の香り
こうした体験の積み重ねが、脳の中にたくさんの“つながり”を作り、言葉・思考・社会性の土台になっていきます。

木のおもちゃが感覚にいい理由
1)触ってわかる素材感(触覚の刺激)
木目のさらりとした面、角の丸み、手のひらに感じる温かさ。木の自然な質感は、それ自体が豊かな“教材”です。
- つるんとした積み木はひんやり・なめらか
- 彫りのある動物ピースは凹凸を指先で探れる
この触覚フィードバックが、つまむ・にぎる・回すといった巧緻性の発達にもつながります。
2)複数の感覚が同時に働く
たとえば木製ラトルなら——振ると「音」、手で「形と質感」、つい口に運んで「におい・味」まで。複数の感覚が同時に動くことで、世界の捉え方が立体的になります。
3)“正解がひとつじゃない”遊び(創造性×感覚統合)
積み木やスタッキングのような木のおもちゃは、遊び方が一通りではありません。子ども自身がルールを作り、試行錯誤することで、感覚入力を自分で調整しながら集中して取り組む力が育ちます。

木のおもちゃで育ちやすい発達のマイルストーン
- 巧緻性:パズルやスタッキングで「つまむ・はめる・回す」動きが上達
- 粗大運動:プルトイや押し車で、移動・方向転換・姿勢のコントロール
- 手と目の協応:積み上げ・並べ替えで、見る→動かすの連携がスムーズに
- 社会性:一緒に使う・順番を待つ体験から協調性や思いやりが育つ
- 認知・思考:バランスを考える、形を見分ける、問題を解く力が伸びる
わが家の小さな発見
はじめて高く積めた日、崩れても笑ってもう一度やってみた日。派手な音や光がないぶん、目の前の“手ざわり”や“形の違い”にぐっと集中できているのが分かりました。好みの色や感触が出てくるのも、成長のサインだなと感じます。
専門家が重視するポイント
発達の専門家も、幼少期の豊かな感覚体験が「言語・問題解決・情動のコントロール」の基盤になると指摘します。特に、素材を“よく見て・触って・動かす”オープンエンドなおもちゃは、深い没入と学びにつながりやすいと言われています。
感覚発達におすすめの木のおもちゃ選び
- 素材:天然木、塗料は食品基準相当や水性など、成分表示が明確なもの
- 質感のバリエーション:つるつる・さらさら・彫りあり等、触り比べができる
- オープンエンド:積み木・スタッキング・形合わせ・動物ピースなど
- 月齢・年齢に合うこと:小さなお子さまにはシンプルで持ちやすい形から
毎日の遊びに取り入れるヒント
- 静かな集中タイムに:パズルや積み木で“落ち着いて遊ぶ”習慣づくり
- お出かけ先でも:公園の自然物(葉・どんぐり等)と合わせてごっこ遊び
- 感覚あそびボックス(いわゆる“センサリービン”):布きれ・松ぼっくり・木のブロックを安全に組み合わせて、手ざわりの違いを楽しむ
- 水遊びは注意点つきで:短時間・乾いた布で拭き取り→風通しのよい場所でしっかり乾燥(木は長時間の浸水に弱いので無理はしない)
長い目で見たメリット
- 学びの土台づくり:空間認識・論理的思考は後の算数や理科にも好影響
- 対人スキル:共同で遊ぶ経験が、コミュニケーションや感情調整の練習に
- 情緒の安定:手を動かす単純動作は気持ちを落ち着かせるルーティンにも
それでも木は少し高い?——投資としての価値
確かに木のおもちゃは価格が高めなこともあります。でも、壊れにくく、世代を超えて受け継げる丈夫さがあります。流行に左右されにくい“定番”という点でも、結果的に長く使える良い買い物になると感じています。
まとめ
子どもにとって“よいものを選ぶ”というのは、単なる買い物以上の意味があります。木のおもちゃは、感覚の発達・創造性・学びの姿勢をじっくり育てる、頼もしい相棒。まずは積み木やシンプルなパズルからはじめてみませんか?きっと、“こんなに集中できるんだ”という新しい発見があります。
ヨハンボックスでは、国内外から厳選した木のおもちゃをセレクトしてご紹介しています(※当店は輸入・販売を行っており、製造はしていません)。お子さまの月齢やお好みに合わせたご提案もできますので、ぜひのぞいてみてくださいね。