木のおもちゃが子どもに与える影響とは?選び方やおすすめの木のおもちゃをご紹介
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お子さまが手に取って遊びながら知能の発達を促すことができる知育玩具には、プラスチック製や布製などさまざまな種類があり、木で作られたものも多くあります。「木で作られたおもちゃは、子どもの成長に良い」と言われていることもあり、昔から大変人気があります。では、なぜ木のおもちゃが子どもの成長に良いと言われるのでしょうか。
本記事では、木のおもちゃの魅力や注意点、選び方やお手入れ方法などを具体的に説明します。小さなお子さまを持つママやパパはぜひ参考にしてみてくださいね。
1.木のおもちゃが子どもに与える影響
木製のおもちゃは出産祝いや誕生日などのプレゼントとしても選ばれることが多いです。さまざまな素材のおもちゃがあるなか、なぜ木製のおもちゃが選ばれるのでしょうか。木製のおもちゃが小さな子どもに与える、5つのメリットをご紹介します。
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木育を通して豊かな心が育まれる
「木育(もくいく)」という言葉をご存じでしょうか?木育とは、2004年に北海道庁が提案した新たな教育概念で、子どもをはじめとするすべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」取り組みです。
木は人間と共存している自然のひとつ。木のおもちゃは触れ合うことで感性を高め、人や自然に対する「思いやり」や「優しさ」を育むことができると言われています。
木のぬくもりが感じられる
木のおもちゃの良さとして「ぬくもり」が挙げられます。木のおもちゃは、柔らかな雰囲気で印象としてぬくもりを感じさせるだけはなく、実は木そのものの特性として、本当に温かいのです。その理由が木の内部にある目に見えない無数の穴。その穴の中に入っている空気が断熱材としての役割を果たしているため、木に触れると温かさを感じるのです。木のおもちゃの温かさは小さな子どもにとって心地良く、長く遊び続けることができるため、集中力が育まれると考えられています。
また、木のおもちゃは木材によって触り心地やにおいが異なります。ヒノキ、カエデなど、違った種類の木材のおもちゃで遊ぶことで、触覚や嗅覚など、子どもの五感を刺激することができます。
想像力が育まれる
木で作られたおもちゃの多くは、デザインがシンプルです。そのため、子どもが遊び方を自分で考えるようになります。例えば、積み木は丸や三角、四角などの形状をした木片の集まりです。積む、楽器のように打ち鳴らす、転がす、何かに見立てるなど、さまざまな遊び方ができます。木のおもちゃはシンプルなデザインであるがゆえに遊び方が限定されず、子どもの想像力を高める手助けをしてくれます。
耐久性が高く壊れにくい
木のおもちゃは耐久性が高く、壊れにくいという特徴があります。ちょっとした衝撃で折れたり割れたりすることが他のおもちゃと比べて少ないため長持ちする傾向があります。10年以上経過していても、問題なく使えているということも多いです。ちゃんとお手入れしていれば、年が離れたきょうだいはもちろん、ママやパパが使っていた木のおもちゃを子どもに受け継ぐことができるのも、木のおもちゃの良さと言えるでしょう。
口に入れても危なくない
木は自然素材のため、基本的に有害化学物質が含まれていません。ST(日本玩具協会が定めた安全基準)やCE(EU加盟国共通の最も厳しい安全基準)といった安全基準をクリアしたものであれば、塗料も含めて安全性が高いことが保証されています。子どもの月齢に合った木のおもちゃは、口に入れてしまったり、おもちゃにたくさん触れた手を口の中に入れてしまったりしても、安全に遊ぶことができます。
2.木のおもちゃの注意点
安全性が高く、子どもの成長にプラスとなる木のおもちゃですが、使うときの注意点はあるのでしょうか。以下に注意すべき3つのポイントをお伝えします。
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やや重いものもある
木のおもちゃは、プラスチック製に比べて重量があります。掴んだり持ち上げたりすることで体が鍛えられる反面、その重さから投げてしまうとケガをしてしまったり、人を傷つけてしまう可能性もあります。木のおもちゃで遊ぶときはママやパパがしっかりと見守るようにしましょう。
定期的な掃除が必要
プラスチック製のおもちゃは水洗いできるものが多いですが、木のおもちゃは濡らしてしまうとカビが生えてしまうことがあるため、水洗いは推奨されません。そのため、こまめに拭き掃除でお手入れでする必要があります。木のおもちゃのお手入れ方法に関しては、「4.木のおもちゃのお手入れ方法」にてご紹介していますので、確認してみてください。
値段が高い傾向にある
木のおもちゃはひとつひとつ職人が手づくりしているため、大量生産されているプラスチック製のおもちゃに比べて値段が高い傾向にあります。しかし、壊れにくく長持ちすることを考えると、結果的にはおもちゃにかかるコストが抑えられる場合もあります。
3.木のおもちゃを選ぶポイント
木のおもちゃを選ぶ上で、チェックしておきたい2つのポイントをご紹介します。
- 子どもの月齢・年齢で選ぶ
- おもちゃのタイプから選ぶ
子どもの月齢・年齢で選ぶ
木のおもちゃだけでなく全ておもちゃには対象年齢があります。子どもの年齢に合わせておもちゃを選ぶようにしましょう。
● 0歳児
0歳児は、STマークやCEマークの付いた0歳児用のおもちゃを選ぶなど、できる限り安全性に配慮されたおもちゃを選ぶと安心です。なめてしまっても害がないよう、白木、または表面の仕上げにミツロウ、亜麻仁油など自然素材を使用しているおもちゃがおすすめです。また、誤飲を防ぐため、おもちゃのサイズにも注意してください。0歳の赤ちゃんの口の大きさは約4cmと言われているため、それよりも大きいおもちゃを選ぶようにしましょう。
● 1歳児
1歳は、視野や活動範囲が広がっていくため、触る・握る・振る・叩くなど基本的な体の動かし方を学べるおもちゃを選ぶようにしましょう。歩き始めの時期には、引っ張ると動くプルトイや、手押し車のようなプッシュトイなどがおすすめです。また、手先も器用になってくるため、転がして遊ぶスロープトイ、手を動かして遊ぶ積み木やパズル、スタッキングトイなどもおすすめです。
● 2歳児
形や色の把握ができるようになり、物の名前などに興味を持ち始める2歳児は、想像力が豊かになり自分で考える力も飛躍的に伸びていきます。そのため、考える力や再現力を鍛えるキューブ積み木や、絵合わせパズル、また少しずつ相手と一緒に遊ぶことができるようになってくる時期でもあるので、見立て遊びのできるおままごとセットなどもおすすめです。
● 3歳児
記憶力が向上し、社会性が出てくる3歳児は、友達と一緒に遊べるおもちゃや学習効果のあるおもちゃを選ぶと良いでしょう。自分で考え、規則性を学ぶことができるハンマートイやドミノ、ひらがなやカタカナなどが学習できるようなおもちゃなどがおすすめです。おままごとセットも2歳の時と比べて細かいパーツが増え、より再現度や難易度の高いおもちゃで遊べるようになるでしょう。
おもちゃのタイプから選ぶ
木のおもちゃにはさまざまなタイプがあります。月齢や年齢だけでなく、子どもの好みや伸ばしたい能力に合わせて選んであげることも大切です。ここでは、おもちゃのタイプによる違いを説明していきます。
● 音色を楽しむおもちゃ
ラトル、シロフォン、マラカス、カスタネット、太鼓など、叩いたり振ったりすることで音が出る楽器のおもちゃがあります。いろんな音を聞くこと、演奏することは子どもの脳に刺激を与え、音を聞き分ける能力や言語能力の向上につながると言われています。特に木でできた楽器は優しい音を奏でるため人気です。
● 遊びながら学べるおもちゃ
知育系おもちゃは、子どもの学びと発達を促すサポートするおもちゃです。指先を使ったり、考えながら楽しく遊ぶことで脳の発達を促し、想像力や創造力、思考力などを養います。パズルや積み木、文字や数字など直接学習につながるような木のおもちゃも多くあります。
● 相手と一緒に遊べるおもちゃ
積み上げブロック、シーソー、ドミノ、釣りのように、ゲーム性の高い木のおもちゃもあります。コミュニケーション能力や協調性、そしてルールを守って遊ぶことの大切さを学べます。子どもの年齢に合わせてルールや難易度を変えて遊びましょう。親子で対戦したり、友達とみんなでワイワイ一緒に遊んだりするのも楽しいですね。
4.木のおもちゃのお手入れ方法
木のおもちゃはお手入れに手間がかかりますが、ちゃんとお手入れしていれば長く遊ぶことができます。安全に清潔に長く遊べるよう、以下のポイントに気をつけてお手入れしてください。
- 基本は布で乾拭きする
- 除菌や消毒をする場合は布に染み込ませる
- 木の汚れが気になったら紙やすりで削る
基本は布で乾拭きする
木のおもちゃは水や湿気に弱いため、使い終わったら柔らかい布で乾拭きしておきましょう。ただし、口に入れてしまう年齢の子どもの場合、よだれなどが付着している可能性があります。そのような場合は、清潔な布にお湯や水を含ませたあと、固く絞ってから水拭きましょう。
水拭きをしたあとは、日陰でしっかりと自然乾燥させます。ヒビ割れや変色の原因になるため、天日干しは避けてください。
除菌や消毒をする場合は布に染み込ませる
使ったあとはおもちゃをしっかりと消毒したいと思う方も多いのではないでしょうか。木のおもちゃも除菌スプレーを使用して問題ありませんが、キッチンで使えるタイプ、おもちゃ専用、ベビー用など、なめても安全な除菌スプレーを使うと良いでしょう。特にアルコールが含まれるタイプは口に入れてしまう年齢に不向きであるだけでなく、塗装されているおもちゃの場合アルコールが原因で色落ちしたり、塗装が剥げたりする可能性があるので避けましょう。
木のおもちゃに直接除菌スプレーを吹きかけるのは、変形の原因になります。消毒する際は、除菌スプレーを布に染み込ませて、優しく拭くようにしてください。
木の汚れが気になったら紙やすりで削る
木のおもちゃを使っていくと、落ちない頑固な汚れができてきてしまうことがあります。無塗装のおもちゃの場合、目の細かい紙やすりで表面を少しだけ削りましょう。やすりを掛けたあとは木くずをよく落とし、水で濡らして堅く絞った清潔な布で丁寧に拭き取ってください。紙やすりで削ったあとは、仕上げにオイルを塗り込みます。木のおもちゃ用のメンテナンス剤や木製品用のオイルなどを塗り、十分に乾かすとツヤと手触りが復活します。メンテナンス剤やオイルを選ぶ際は、口に入れても大丈夫な食品衛生法に適合したものを選びましょう。
塗装されている色つきのおもちゃは、塗装が剥がれてしまうため紙やすりを掛けることができません。また、ワックスやオイルの種類によっては塗装の色合いが変わることがあるため、使用しないようにしてください。
まとめ
木のおもちゃは、知育効果が期待できる、丈夫で長持ちする、自然のぬくもりを感じることができるなどのメリットがあることから、お子さまへのプレゼント、お祝いのギフトとして最適です。
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出典:ToySub